TAKST の雑念所

週2は何かを書くということを目的に、思いついたことを何か書きます。

GAFA 評シリーズ4 - Apple の強みはコアOSが一つであることしかない

好評か不評かもよく分からん勝手な GAFA 評シリーズです。ついに4つ目の Apple へ。まずはいつもの3行。

はい。ではいきませう。もう誰も疑問を呈さないと思いますが、Appleプラットフォーマーとしての地位は確立していますが、革新をもたらす企業ではなくなってます。M1? CPU なんて果てしない性能拡張競争でしかないので、コアアーキテクチャから実装してるわけでもないですし、特筆に値するものではないです。プロセッサー関連の技術者の流出も多数報道されてますし、性能優位もそんなに長続きしないんじゃないですかね。

強いて言うなら、ARM アーキテクチャに変更しても OS とその上のアプリケーションの稼働もちゃんと担保できているところはすごいかなーとは。Windows on ARM がいつまでたっても立ち上がらない Microsoft とは大違い。とはいえ、これは iPhone / iPad の ARM ベースのデバイスプラットフォームがあることが大きいだろうなぁ、と。MS は Windows Mobile 撤退以降、ARM にそこまでコミットしているように見えないですし。Apple のビジネスは iPhone/Mac/iPad なわけですが、これらはすべて NeXTSTEP から発展したシングルソースコード起因の製品で、かつ、ハードウェア生産もファブレスで実現しているので、極めて効率的にビジネスを実現するなぁ、とは思います。ただ、あくまでビジネスの拡大がそこまでで留まっているので、iPod - iTunes Store を生み出したような創造性は失われてるな、と。AirPods しかり、直近の新製品で売れてるものって、結局、iPhone/iPad/Mac の周辺の何かでしかなく、広がりが見えないものばかり。

iCloud も何がしたいか分からない状態のまま、もはや存在すら怪しい感があります。iPhone の成功で社内のパワーバランスがおかしくなってるんじゃないかなーと妄想したりもしますが、新しいソースコードをベースにした製品・サービスが出てこなくなって久しい、これはティム・クック体制になる以前から数えて長い期間になっているので、状況は深刻なんだろうな、と。横を見てみれば、Google は Search / Android / Chrome でそれぞれ違うコードをベースにした製品群を持ってます。効率性という意味では Apple は非常に効率的なんですが、あまりに他を持たなすぎるのがリスク、というよりは出てこない状況の問題の根が深いので、そこが今後の根本的なリスクになるんだろうな、と。Apple の OS 以外の輝いていたプロダクトって 2002年リリースの WebKit まで遡っちゃうんじゃないですかね。20年経過。Apple の明日はただの携帯屋さんで終わってしまうのか...?