TAKST の雑念所

週2は何かを書くということを目的に、思いついたことを何か書きます。

北京オリンピックがつまらない、厳密にいえば、すべて冷めた目で見てしまう

今日もタイトルに書いたことを長文として言語化する作業にトライしてみようと思います。言いたいことは今回もタイトルの通りなんですが、なんでしょう、この北京オリンピックのつまらなさ。競技の内容や選手たちのこれまでの努力と本番での輝きは素晴らしいと思うのです。大した成果は出してないですが、それなりの期間を一競技に費やした経験もあるので、彼・彼女らの努力が簡単に記述できるレベルの質・量ではないことも、本番におけるプレッシャーのかかり九合も尋常でないことも理解しています。なので、選手たちがどうこうという話ではないのです。念のため予防線を張っておくと、冬の競技がつまらんとか、球技の方が観るスポーツとして面白いと思うとか、そういう話でもないです。

 

じゃあ、何が言いたいかというとですね、スキージャンプ混合団体の失格多発のような事態が起きたときに、周辺条件・環境から邪推したくなる情報が揃い過ぎていてダメだよね、ということです。いくつか情報も出ている通り、環境が寒すぎて筋肉の萎縮が普段より強く出たせいで、特に女性の計測に問題が出た可能性も多いにあると思います。ただ、中国共産党がこれまでやってきたこと、また、現在進行形でやってることを考えた場合に、中国の自国選手ないしは友邦であるロシア選手の成績を上げるためなら、それ以外の国の選手を落とすことは平気でやりそうだよなーと思ってしまうわけです。そこまで気合を入れて各競技を観戦しているわけでもないのですが、テレビをつけると何らかの競技が行われているのが目に入ります。そして、どの競技を見ていても、審判や運営側の介入と、その裏の "政治的な力" が脳裏をよぎり、どれもこれも競技に集中して観戦できないなぁ、と。

 

ただ、中国共産党政府の性格自体に文句を言っても仕方がないですし、こんな一市民が何かを言ったところで何が変わるわけでもないので、この事象自体は隅に追いやっておこうと思います。この状況から学べるのは "信頼" ってのがやっぱり極めて重要で、かつ、派生的なところにまで影響を与えることなんだろうな、というポイントです。党政府が実施している情報統制や人種隔離政策はオリンピックの運営に直接関係しているわけではありません。それであってもこれだけ冷めた目で見てしまう。つまりは、信頼というのは積み上げが必要なもので、一度、何かで失ってしまうと、信頼を失った領域だけでなく、他の領域でも信頼が失われ悪影響が生じるもんなんだな、と。そういうわけで、仕事にしても私生活にしても、本業的な領域以外、それこそ意外と小さなところにこそ、ちゃんと気を遣っておかないと、予期しないところで損ねた信頼が、大きな悪影響のきっかけになるんだろうなぁ、と思った次第です。

 

今回の冬季オリンピック大会に関して、運営側の信頼がこの大会期間中に戻ることはないと思うので、少なくとも僕個人が冷めた目で見続けることは変らないと思いますが、選手の皆様のこれまでの努力や成果には最大限の敬意を表したいと思います。願わくは、疑わしい事態も起きず、残る競技に参加される選手皆様がすっきりとした気持ちで大会を終えることができることを...。